オーディオブック×運動に、
認知症予防トレーニングと
同等の脳血流活性作用を発見

audiobook

原作 北方謙三 水滸伝(集英社文庫刊)

運動×オーディオブックで、
脳血流の活性作用を確認

各課題における血中の酸素化ヘモグロビン濃度の違い

オーディオブック×運動で、
脳血流の活性作用を確認

認知症予防のトレーニングの現場で、運動と認知課題を掛け合わせるデュアルタスクが主に取り入れられています。
今回の研究では、65 歳以上の要支援高齢者を対象として、①運動のみ、②オーディオブック×運動、③計算課題×運動(デュアルタスクの標準的な方法)の3条件に分けて脳血流反応を比較しました。
結果、オーディオブック×運動と、標準的なトレーニングである計算課題×運動が両者同等の脳血流反応が確認できました。
認知症対策トレーニングとして定番のデュアルタスクにおける課題の一つとして、オーディオブックも有効であると考えられます。

インフィグラフ

オーディオブックを聴きながら歩くなどの、 デュアルタスクが脳血流を活性化する

関西福祉科学大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 重森健太教授

オーディオブックを聴きながら
運動を是非日課に

関西福祉科学大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 重森健太教授

従来、認知症予防トレーニングに使われてきた計算やしりとりなどに比べて、コンテンツの豊富なラジオ等による聴覚刺激は注目を集める一方で効果は明らかにされていませんでした。今回の共同研究結果で、計算課題とオーディオブックは同程度の効果が得られたことで、趣味の延長線上でも取り入れやすいオーディオブックの脳トレーニングアイテムとしての効果に今後も注目しています。

ベルピアノ病院 理学療法士 認知症ケア専門士 中村祐輔先生

新しい認知症予防のツールとして
期待しています

ベルピアノ病院 理学療法士 認知症ケア専門士 中村祐輔先生

これまでは認知症予防として知的課題を選択する時に、計算課題やしりとり等を取り入れていましたが、知的課題の選択が似たり寄ったりとなる傾向がありました。豊富な本が聴けるオーディオブックでは、その問題が解決できると思います。
共同研究結果を踏まえて、ベルピアノ病院の通所リハビリテーションセンターでは、2022年4月から認知症予防のツールとして、65歳以上の要支援高齢者に対して運動課題に加えてオーディオブックを取り入れました。オーディオブックが認知症予防分野においての新たな選択肢の一つとなる事を期待しています。

オーディオブック研究成果(学会発表)

  1. 運動強度設定の違いがdual-task中の脳血流に及ぼす影

    第21回日本早期認知症学会(2021.05.29)
  2. うつ症状がDual-task中の脳血流に与える影響

    第21回日本早期認知症学会(2021.05.29)
  3. Dual-taskに最適な運動強度の検討 ―脳血流反応の視点から―

    日本生体医工学会第36回BME on Dementia研究会(2021.05.29)

研究成果(シンポジウム)

テーマ:運動療法の最近の話題
座 長:重森健太
シンポジスト:重森健太、合田明生、中村祐輔、石井秀明
  *中村先生の講演でオトバンクさんのオーディオブックを紹介

研究成果(研究論文)

  1. Dual-taskに最適な運動強度の検討 ―脳血流反応の視点から―

    日本生体医工学会BME on Dementia研究会研究報告集pp9-12, 2021
本研究に関する問い合わせはこちら

オーディオブックとは

オーディオブックは、プロのナレーターによる朗読で
耳から楽しめる読書です。耳だけを使用し、目や手を使わないので
家事をしながら、散歩をしながらなど様々シーンで読書を楽しめます。
また、老眼等で視力低下で読書が難しい方にもご愛用いただいています。

オーディオブックがある生活

83歳の母がオーディオブックに夢中。
374冊を完聴!

オーディオブックユーザー大西さん(お母様が83歳)

83歳の母が愛用しています。母は一人暮らしなのですが、緑内障で日に日に視力も低下してしまい、大好きな読書をするのが難しくなりました。そこで、audiobook.jpに辿り着いたのですがあっという間にハマってしまい、今まで聴いた本は374冊になります。オーディオブックを聴き始めてから生活が楽しそうです。

オーディオブックは、
ウォーキング中の相棒です

オーディオブックユーザー前川さん(60代)

通勤時間やウォーキング中、周りに気をつけながら聴いています。気になっていた分厚い本も、オーディオブックのおかげでチャレンジできています。小説はラジオドラマのように楽しめるのもいいですね。