敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐡造は、なにもかもを失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され、売る油もない。
しかし「国岡商店」は社員をひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。
『永遠の０』の百田尚樹氏渾身の書き下ろしノンフィクションノベルが、待望のオーディオドラマ化！

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海賊とよばれた男　上

「愚痴をやめよ。ただちに建設にかかれ」
1945年8月15日、敗戦でによって全ての資産を失った「国岡商店」であったが、店主の国岡鐡造はひとりの社員も馘首することなく、再び立ち上がることを宣言した。
旧海軍のタンクをさらって残油を集め、石油配給公団やGHQの統制と戦いながら、鐵造は国岡商店を再興させていく。

海賊とよばれた男　下

巨大国際石油資本「メジャー」が世界の石油を牛耳るなか、油田の国有化を宣言したイランは、国際社会の中で孤立し、経済封鎖で追い詰められていた。
イギリス海軍がペルシャ湾に軍艦を派遣し、両国の緊張が高まる中、国岡商店のタンカー「日章丸」がイランへ向け極秘裏に神戸港を出港する。

海賊とよばれた男　上下巻セット

「海賊とよばれた男」上下巻がセットでもお聴きいただけます。

国を想い、社員を愛し、敗戦後の荒廃のなかを力強く生き抜いた国岡鐡造の生涯をじっくりとお楽しみください。