声優・桑島 法子さんの朗読で新たに表現!

あらすじ

結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。

おらおらでひとりいぐも

  • 朗読

    桑島法子
  • 著者

    若竹千佐子
  • 出版社

    河出書房新社

朗読

桑島法子

声優。岩手県出身。「機動戦艦ナデシコ」のミスマル・ユリカ役、「宇宙戦艦ヤマト2199」の森雪役、「機動戦士ガンダムSEED」のフレイ・アルスター役、ナタル・バジルール役など、数多くの人気アニメに出演。2010年より岩手県の希望郷いわて文化大使に就任。

コメント

若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』、全編朗読させていただきました。魂を込めましたのでぜひ多くの方に聴いていただきたいです。
桑島法子さんの写真画像

原作者

若竹千佐子

1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒業。
2017年、主婦業の傍ら執筆した本作『おらおらでひとりいぐも』が、公募の新人賞である文藝賞を史上最年長で受賞しデビュー。2018年1月、同作で第158回芥川賞を受賞。