朗読
辻 親八
千葉県出身。
主な出演作は、「ハリー・ポッター」シリーズ(シリウス・ブラック=ゲイリー・オールドマン)、「チャイルド44森に消えた子供たち」(ネステロフ将軍=ゲイリー・オールドマン)、「オクニョ 運命の女(ひと)」(チョン・サンホ)など多数。
オーディオブックへの出演は、『永遠の0(ゼロ)』に続く2作目となる。
著者
ヴィクトール・E・フランクル
1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。
著書『夜と霧』『死と愛』『時代精神の病理学』『精神医学的人間像』『識られざる神』『神経症』(以上、邦訳、みすず書房)『それでも人生にイエスと言う』『宿命を超えて、自己を超えて』『フランクル回想録』『〈生きる意味〉を求めて』『制約されざる人間』『意味への意志』(以上、邦訳、春秋社)。
訳者
池田香代子
1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳家。
主な著書に『哲学のしずく』(河出書房新社、1996)『魔女が語るグリム童話』(正は宝島社、1999 続は洋泉社、1998)『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス、2001)『花ものがたり』(毎日新聞社、2002)など。
主な翻訳にゴルデル『ソフィーの世界』(NHK出版、1996)、『完訳クラシック グリム童話』(全5巻、講談社、2000)などがある。『描たちの森』(早川書房、1996)で第1回日独翻訳賞受賞(1998)。
出版社より
「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた『夜と霧』は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして、初版刊行から70年をへた現在も多くの読者に読みつがれています。
死と直面したとき、人との別れ、失恋や落ち込んだとき、あるいはホロコーストや戦争について考えたいなど、きっかけは各人それぞれですが、『夜と霧』はつねに人生の伴侶の役割を果たしてきました。音声を通して五感に入ってくる『夜と霧』のひと言ひと言からは、また新しい世界が生まれるかもしれません。
みすず書房 編集部 守田省吾